原因:単純ヘルペスウイルス
感染経路:飛沫感染
潜伏期間:約4日
単純ヘルペスウイルスに感染し、初めての症状として現れるのが、ヘルペス性歯肉口内炎です。しかし、感染しても歯肉口内炎になるのは10%程度です。ほとんどの人は不顕性感染で、発病せずにすむことが多いと考えられています。
比較的発病しやすいのは、1〜4歳代に感染した赤ちゃんや子どもたちです。大人は不顕性感染で、すでにウイルスに感染しているためか、この病気になることはめったにありません。
【ヘルペス性歯肉口内炎の症状】
突然38〜40度の高熱が出て始まり、1〜2日後に唇の内側やほおの内側などに口内炎ができます。
最初は口内炎も目立たず気づきませんが、潰瘍を伴うため、赤ちゃんはとても痛がります。つばが飲み込めずによだれが増えたり、不機嫌になったり。また、哺乳びんの乳首やスプーンが触れただけでも痛くて嫌がり、それで病気に気づく例が多いようです。
歯茎が炎症を起こし、腫れて真っ赤になったり、出血することさえあります。
熱はせいぜい3〜5日で下がりますが、口内炎は尾を引きます。
歯茎の腫れは、なかなか治まらず、完全に落ち着くまでには7〜10日もかかってしまいます。その間ずっと口の中が痛いので、同じ口内炎を起こすヘルパンギーナに比べて重症感が強く、赤ちゃんや子供にとってはつらい病気といえるでしょう。
病気のピークの間、食欲はがた落ちします。ここをどう乗り切るかがケアのポイントです。
病院で診断がつけば解熱剤や口内炎用の塗り薬など対症的な薬が処方されますが、症状が重ければ、最近はウイルスに効くアシクロビルという薬を使うこともあります。
ヘルペス属のウイルスは、治ってからもウイルスが体内に住み着くという性質があります。一度かかれば二度とヘルペス性歯肉口内炎になることはないですが、将来、体調がくずれたときにウイルスが再び活性化(活発化)する可能性もあります。口唇ヘルペスといって、口のまわりに水ぶくれができる病気を繰り返すことがあります。
【ヘルペス性歯肉口内炎のホームケア】
口の中の痛みが強いため食欲が落ちますが、飲めないと脱水症状が心配です。少しずつでも、こまめに飲ませて水分を補給しましょう。
ただ柑橘系の加重など酸味があるものや、冷たいものは避けてください。麦茶や湯冷まし、野菜スープなど、刺激のないものを選びます。
赤ちゃんの場合、痛みが強いとを哺乳瓶を口に入れるのさえ嫌がるので、スプーンで口の端から流し込んだり、スポイトで舌の奥にたらすなどして工夫をしましょう。離乳食は無理強いしなくてよいですが、食べられそうならのど越しのいいどろどろ状のものを用意しましょう。
【ヘルペス性歯肉口内炎の治療のポイント】
単純ヘルペスの治療には、抗ウイルス薬の服用と、患部を清潔に保つことが大切です。しかしヘルペス性歯肉口内炎は炎症が強く、ブラッシングなども不可能です。
炎症がひくまでは、うがい薬などで口の中を清潔に保つようにします。
小児歯科を看板にかかげている歯科医院へ行き、よく相談しながら治療を進めましょう。
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2008年02月29日
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