ただしヘルペスウイルスの感染を起こすのは、ウイルスを持っている人の身体でウイルスが再活性化しているときだけであり、その人に皮膚表面に単純疱疹ができていないときには、その人の身体に触れても感染することはありません。
また、単純ヘルペスが発症している場合であっても、触れた人の皮膚が健康な状態なら、ヘルペスの感染は起こりません。相手の人の皮膚に傷や湿疹があったり、アトピー性皮膚炎などで皮膚が荒れていたりすると、皮膚のバリア機能が働かないところからヘルペスウイルスが侵入してしまいます。
特に、粘膜の場合は危険です。粘膜の場合は、粘膜に傷があるとか荒れているなどのトラブルがない健康な状態でも、ウイルスがその場で増殖し、ヘルペスに感染してしまいます。
単純ヘルペスウイルス1型は、以前は思春期までにほとんどの人が何らかの形で感染していたので、免疫を持っているのが普通でした。ところが最近では初感染年齢が高くなり、30歳代の成人でもヘルペスの免疫を持っている人の割合が50%弱とかなり少なくなっています
子どもの頃はウイルス感染に対する備えができているので、感染しても症状は軽症で済んでしまい、単純ヘルペスの場合は殆どの人たちがそれとは気がつかないうちにヘルペスの免疫を持つことができます。
ところが大人になってからヘルペスウイルスに初めて感染すると、症状が重くなってしまうのです。
単純ヘルペスウイルス2型は、主にセックスで感染します。性の乱れや、経口避妊薬(ピル)の普及でコンドームを使用しなくなったことなどから、成人のヘルペス初感染が増加しているという危険な状況にあります。
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