ヘルペスウイルスは一度感染すると、その感染者の神経節に潜伏し、そこにずっと生き続けます。
もともと、人間の体は異物に対して抗体を作って異物を排除しようとしますが、ヘルペスウイルスについても、感染すれば抗体ができますし、実際、再発を繰り返す人の血清中には高い抗体価がよく見られます。
しかし、明確な理由は明らかではありませんが、ヘルペスウイルスは細胞の中に潜伏する特性があるため、抗体の免疫作用は細胞内までは及ばないようです。そしてあるきっかけを機に再発し、再度ヘルペスの症状を発生させます。
この「再発のきっかけ」となるケースはいくつかあります。
一つは、何らかの理由で体内のヘルペスウイルスを抑制している機構が弱まってしまった場合です。
たとえば日光に当たったり、発熱したりすることにより、口唇ヘルペスなどが再発することがあります。これは三叉神経節という部分に潜伏していたヘルペスウイルスが再活性化され、ヘルペスの再発につながったものと考えられています。
また、たとえば抗がん剤や副腎皮質ホルモンのような人の体の免疫機能を抑制する作用のある薬を投与したときに時々ヘルペスの症状が出るので、免疫力がウイルスの再活性化(再発)を抑えていると考えられています。
また、性器ヘルペスについては、女性の場合はときどき生理(月経)の前後に再発する人がいます。
生理前後に再発する理由はまだ明らかではありませんが、月経は女性ホルモンの周期的な変化によって起こるものなので、このようなホルモンの環境が関係しているのではないかと考えられています。
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2008年03月15日
2008年03月01日
単純ヘルペスの感染経路
単純ヘルペスウイルスは人に感染する力が強いのが特徴です。単純ヘルペスを起こしている人の水ぶくれやただれなどの皮膚疾患部に触れることで接触感染を起こしたり、さらにウイルスに汚染された手指や器具からも感染します。
ただしヘルペスウイルスの感染を起こすのは、ウイルスを持っている人の身体でウイルスが再活性化しているときだけであり、その人に皮膚表面に単純疱疹ができていないときには、その人の身体に触れても感染することはありません。
また、単純ヘルペスが発症している場合であっても、触れた人の皮膚が健康な状態なら、ヘルペスの感染は起こりません。相手の人の皮膚に傷や湿疹があったり、アトピー性皮膚炎などで皮膚が荒れていたりすると、皮膚のバリア機能が働かないところからヘルペスウイルスが侵入してしまいます。
特に、粘膜の場合は危険です。粘膜の場合は、粘膜に傷があるとか荒れているなどのトラブルがない健康な状態でも、ウイルスがその場で増殖し、ヘルペスに感染してしまいます。
単純ヘルペスウイルス1型は、以前は思春期までにほとんどの人が何らかの形で感染していたので、免疫を持っているのが普通でした。ところが最近では初感染年齢が高くなり、30歳代の成人でもヘルペスの免疫を持っている人の割合が50%弱とかなり少なくなっています
子どもの頃はウイルス感染に対する備えができているので、感染しても症状は軽症で済んでしまい、単純ヘルペスの場合は殆どの人たちがそれとは気がつかないうちにヘルペスの免疫を持つことができます。
ところが大人になってからヘルペスウイルスに初めて感染すると、症状が重くなってしまうのです。
単純ヘルペスウイルス2型は、主にセックスで感染します。性の乱れや、経口避妊薬(ピル)の普及でコンドームを使用しなくなったことなどから、成人のヘルペス初感染が増加しているという危険な状況にあります。
ただしヘルペスウイルスの感染を起こすのは、ウイルスを持っている人の身体でウイルスが再活性化しているときだけであり、その人に皮膚表面に単純疱疹ができていないときには、その人の身体に触れても感染することはありません。
また、単純ヘルペスが発症している場合であっても、触れた人の皮膚が健康な状態なら、ヘルペスの感染は起こりません。相手の人の皮膚に傷や湿疹があったり、アトピー性皮膚炎などで皮膚が荒れていたりすると、皮膚のバリア機能が働かないところからヘルペスウイルスが侵入してしまいます。
特に、粘膜の場合は危険です。粘膜の場合は、粘膜に傷があるとか荒れているなどのトラブルがない健康な状態でも、ウイルスがその場で増殖し、ヘルペスに感染してしまいます。
単純ヘルペスウイルス1型は、以前は思春期までにほとんどの人が何らかの形で感染していたので、免疫を持っているのが普通でした。ところが最近では初感染年齢が高くなり、30歳代の成人でもヘルペスの免疫を持っている人の割合が50%弱とかなり少なくなっています
子どもの頃はウイルス感染に対する備えができているので、感染しても症状は軽症で済んでしまい、単純ヘルペスの場合は殆どの人たちがそれとは気がつかないうちにヘルペスの免疫を持つことができます。
ところが大人になってからヘルペスウイルスに初めて感染すると、症状が重くなってしまうのです。
単純ヘルペスウイルス2型は、主にセックスで感染します。性の乱れや、経口避妊薬(ピル)の普及でコンドームを使用しなくなったことなどから、成人のヘルペス初感染が増加しているという危険な状況にあります。
2008年02月16日
単純ヘルペスウイルスと発症しやすい部位
単純ヘルペスウイルスには、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)と単純ヘルペスウイルス2型(HSV−2)があり、性質が若干異なります。
単純ヘルペスウイルス1型は三叉神経節に潜み、その支配領域である口唇など主に上半身で再発を繰り返します。
一方、単純ヘルペスウイルス2型は腰の部分の仙骨神経節に潜み、性器ヘルペスなど主に下半身で再発します。
単純ヘルペスウイルス1型に比べて単純ヘルペスウイルス2型のほうが再発率が高く、場合によっては年に10回以上再発を繰り返す人もいます。
単純ヘルペスウイルス1型と単純ヘルペスウイルス2型は、このように身体に潜むときには住み分けを行っていますが、初感染の場合は型に関係なくどこにでも感染し、発疹などの症状を引き起こします。
なお単純ヘルペスは、その症状が出た場所によって、口唇ヘルペス、歯肉ヘルペス、顔面ヘルペス、上肢ヘルペス、性器ヘルペス、などのように呼び分けられています。指のささくれなどに単純ヘルペスが入ると赤く腫れあがります。これをヘルペスひょうそといい、細菌感染と間違えて抗生物質の軟膏を塗ってもまったく治らず、困って来院したという患者さんもいます。このように単純ヘルペスはどこにでも感染し、発症するのです。
単純ヘルペスウイルスは、帯状疱疹と違って、他の皮膚疾患と間違えられやすい傾向があります。また、水ぶくれの中のウイルスに触れたりすることで、人から人へと感染しやすい点にも注意が必要です。
○単純ヘルペスは、身体のどこに発症しやすいか(患者数の多い順)
口唇ヘルペス
再発性性器ヘルペス
顔面のヘルペス
カポジ水痘様発疹症
でん部のヘルペス
急性型性器ヘルペス
ヘルペス性ひょうそ
躯幹・上肢のヘルペス
下肢のヘルペス
歯肉口内炎
恥丘・肛囲のヘルペス
耳・頭部のヘルペス
陰のうのヘルペス
(「帯状疱疹・単純ヘルペスがわかる本」より抜粋)
単純ヘルペスウイルス1型は三叉神経節に潜み、その支配領域である口唇など主に上半身で再発を繰り返します。
一方、単純ヘルペスウイルス2型は腰の部分の仙骨神経節に潜み、性器ヘルペスなど主に下半身で再発します。
単純ヘルペスウイルス1型に比べて単純ヘルペスウイルス2型のほうが再発率が高く、場合によっては年に10回以上再発を繰り返す人もいます。
単純ヘルペスウイルス1型と単純ヘルペスウイルス2型は、このように身体に潜むときには住み分けを行っていますが、初感染の場合は型に関係なくどこにでも感染し、発疹などの症状を引き起こします。
なお単純ヘルペスは、その症状が出た場所によって、口唇ヘルペス、歯肉ヘルペス、顔面ヘルペス、上肢ヘルペス、性器ヘルペス、などのように呼び分けられています。指のささくれなどに単純ヘルペスが入ると赤く腫れあがります。これをヘルペスひょうそといい、細菌感染と間違えて抗生物質の軟膏を塗ってもまったく治らず、困って来院したという患者さんもいます。このように単純ヘルペスはどこにでも感染し、発症するのです。
単純ヘルペスウイルスは、帯状疱疹と違って、他の皮膚疾患と間違えられやすい傾向があります。また、水ぶくれの中のウイルスに触れたりすることで、人から人へと感染しやすい点にも注意が必要です。
○単純ヘルペスは、身体のどこに発症しやすいか(患者数の多い順)
口唇ヘルペス
再発性性器ヘルペス
顔面のヘルペス
カポジ水痘様発疹症
でん部のヘルペス
急性型性器ヘルペス
ヘルペス性ひょうそ
躯幹・上肢のヘルペス
下肢のヘルペス
歯肉口内炎
恥丘・肛囲のヘルペス
耳・頭部のヘルペス
陰のうのヘルペス
(「帯状疱疹・単純ヘルペスがわかる本」より抜粋)
単純ヘルペスとは
単純ヘルペスウイルス(HSV)の感染によて引き起こされる病気を単純ヘルペスといいます。
ウイルスに初感染した後、ウイルスは遺伝子の形で神経節に潜伏し、再発を繰り返します。皮膚表面に小さな水ぶくれやただれなどが現れたり、痛みを感じたりするのが主な症状です。
初めて単純ヘルペスウイルスに感染したときは、体内にウイルスに対する免疫をもっていないため、発疹や水ぶくれなどの皮膚症状のほかに高熱などの全身症状を伴うことがあります。
通常は、感染から4〜7日で、感染部位が赤く腫れあがり、ついで水ぶくれが多数現れます。
感染部位近くのリンパ節もはれて痛みを伴い、発熱やだるさ、頭痛などを伴うこともあります。2〜4週間かけて、治癒していきます。しかし症状が気がつかない程度のものだったり、発疹などの症状がまったくでない無症候の場合も少なくありません。
初感染によって単純ヘルペスウイルスに対する免疫が体内に作られ再活性化を抑制しますが、身体の抵抗力が落ちると何度でも再発します。
単純ヘルペスウイルスが再活性化される要因としては、次のようなものがあります。
@風邪などによる発熱
A紫外線
Bセックス
C歯科治療
D過労やストレス
これらのことが刺激となったり、身体の抵抗力を弱める原因となることで発症します。
このほか、エイズや悪性腫瘍などによる細胞性免疫の低下に伴って、潜伏していたウイルスが活動を再開することもあります。
単純ヘルペスについては、初感染してから、再活動するまでどれくらいの潜伏期間があるのか、まったくわかっていません。
ウイルスに初感染した後、ウイルスは遺伝子の形で神経節に潜伏し、再発を繰り返します。皮膚表面に小さな水ぶくれやただれなどが現れたり、痛みを感じたりするのが主な症状です。
初めて単純ヘルペスウイルスに感染したときは、体内にウイルスに対する免疫をもっていないため、発疹や水ぶくれなどの皮膚症状のほかに高熱などの全身症状を伴うことがあります。
通常は、感染から4〜7日で、感染部位が赤く腫れあがり、ついで水ぶくれが多数現れます。
感染部位近くのリンパ節もはれて痛みを伴い、発熱やだるさ、頭痛などを伴うこともあります。2〜4週間かけて、治癒していきます。しかし症状が気がつかない程度のものだったり、発疹などの症状がまったくでない無症候の場合も少なくありません。
初感染によって単純ヘルペスウイルスに対する免疫が体内に作られ再活性化を抑制しますが、身体の抵抗力が落ちると何度でも再発します。
単純ヘルペスウイルスが再活性化される要因としては、次のようなものがあります。
@風邪などによる発熱
A紫外線
Bセックス
C歯科治療
D過労やストレス
これらのことが刺激となったり、身体の抵抗力を弱める原因となることで発症します。
このほか、エイズや悪性腫瘍などによる細胞性免疫の低下に伴って、潜伏していたウイルスが活動を再開することもあります。
単純ヘルペスについては、初感染してから、再活動するまでどれくらいの潜伏期間があるのか、まったくわかっていません。
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